臨床工学技士の名前をTVや新聞、ネットで見るけど何だろう・・・??
看護師や薬剤師とかはわかるけど。
臨床工学技士の僕が簡単に解説するよ!!
- 臨床工学技士の歴史を知ろう
- 臨床工学技士になる為にはどうしたらよいか
- 臨床工学技士ってどんな仕事か
この記事を読むことで、将来の進路を考えてる高校生、もしくは転職を考えている方の参考になればと思います。
本記事の執筆者
臨床工学技士の歴史について
1987年(昭和62年)に臨床工学技士法が制定され、医学と工学の両面を兼ね備えた臨床工学技士が国家資格として誕生しました。
実は30年以上の歴史ある職業だよ!!
臨床工学技士になる為にはどうしたらよいか
毎年3月に行われる臨床工学技士の国家試験に合格することです。
では国家試験を受けるためにはどうしたらよいのでしょうか。
それは臨床工学技士の養成校を卒業することです。
養成校=専門学校っていうイメージがあると思いますが、最近では大学に臨床工学科が開設されているので選択肢が増えてます。
ちなみに僕は短大卒です。
臨床工学技士ってどんな仕事をするのか
臨床工学技士の仕事内容を本やインターネットで検索すると
「医師の指示の下に生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う」
と表記されていることが大半だと思います。
でもこれだけでは一体どんな仕事内容かわかりませんよね。
そこで簡単に解説していきます。各業務内容の詳しい解説は別記事で随時解説していきます。
血液浄化業務
血液浄化という言葉はイマイチわからないと思いますが、人工透析と言えば皆さんも聞いたことがある言葉だと思います。
そして臨床工学技士の中でも一番多くの人が携わっている業務です。
主な業務は、人工透析を行う患者さんに穿刺(血管に針を刺す)をしたり、人工透析装置の準備や機械の操作を行います。
人工呼吸器業務
呼吸が十分にできなくなった患者さんは、呼吸を代行するために人工呼吸器という装置が使用されます。
主な業務は、人工呼吸器が稼働している場所へ行き安全に装置が使用されているか、装置に異常がないかなどを確認します。
メンテナンスや管理等も行っています。
人工心肺業務
心臓手術は心臓を一度停止させて行うのでその間、患者さんの心臓や肺を代行するために人工心肺という装置が使用されます。
主な業務は、人工心肺装置の操作や管理を行います。
心臓手術には必ずと言っていいほど、臨床工学技士が貢献しています。学生さんの中では人気No1の業務です。
心臓カテーテル業務
心臓カテーテル検査は心臓疾患の診断をするための検査方法で、手術の適応や術式を決定する重要な検査です。また狭心症や心筋梗塞などの治療を行ったりします。
主な業務は、カテーテル室内にある装置の操作や記録を行います。
緊急時には後述で紹介する補助循環装置やペースメーカーなどを操作します。
ペースメーカー業務
重篤な不整脈疾患を患っている患者さんは、ペースメーカーという機器を体内に埋め込む手術を行います。
主な業務は、ペースメーカーの設定をする機器の操作を行います。
集中治療業務
集中治療室では侵襲の大きな手術後の患者さんや、呼吸・循環・代謝などの機能が急に悪くなり命に関わる患者さんを収容して治療を行います。
主な業務は、集中治療室で使用する人工呼吸器、持続的血液浄化装置、補助循環装置などの生命維持管理装置の操作や管理を行います。
手術室業務
手術室には医療機器が数多く存在し、手術内容により使用される機器は多種多様です。
主な業務は、手術が円滑かつ安全に行われるように、医療機器の操作や使用前、使用後の点検を行います。
高気圧酸素治療業務
高気圧の環境で酸素を吸うと血液中の酸素量を増やすことができ、様々な疾患の治療に使用されます。
主な業務は、高気圧酸素治療装置の操作や管理を行います。
医療機器管理業務
医療現場では様々な医療機器が使用されています。
主な業務は、医療機器を安全に使用できるように保守点検を行います。
医療機器を一括管理し、適切な運用ができるように調整します。
まとめ
- 臨床工学技士は医療現場では様々な分野で活躍しており、欠かすことのできない存在
- 高齢化が進む社会では引く手あまたの職業である